株式会社サンリオピューロランド(当時)の2008年度新卒採用に実は応募していたので、その時の体験を記す。サンリオエンターテイメントに応募する人の参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。
なぜ今更書くことになったかというと、友人がサンリオエンターテイメントの新卒採用に応募するのかと勝手に自分が勘違いし、応募するのならば面接がどのような形式で行われるのかを伝えようとしたためである。自分の勘違いだったので記す必要はなくなったのだが、その友人にぜひ読みたいとせがまれたので、こうして記している。ついでだったので、おまけでサンリオ本社とピューロフレンズも。
- 2007年3月のことであり、今では方式が変わっているかも。
- 当時の採用担当者はすでに退職しているので、今では方式が変わっているかも。
- 2013年6月に経営陣が一気に変わったので、それ以降で大きな変更があるかも。
- 記憶に頼って書いているので、内容の正確性は怪しい。
コミュニケーションシートと呼ばれる A4 の紙に必要事項を記入する。いわゆるエントリーシートである。一次面接においては履歴書は不要である。
氏名、学校名、学科名、連絡先などの基本情報以外に以下の内容を記述する。2014年度のコミュニケーションシートとたぶん同じなので2014年度のを引用。
- サンリオピューロランドに遊びに来たことがありますか?
- ない、ある、のチェックボックス
- 3つの年月欄
- 印象に残った点
- サンリオピューロランドを志望する動機をご記入ください。
- サンリオピューロランドでやってみたい仕事とその理由をご記入ください。
- サンリオピューロランドの運営に関する「企画」アイディアを、もしお持ちであればご記入ください。
- 他に興味を持っている会社・業界についてご記入ください。
- 学生生活で打ち込んだことについて、自身への影響も踏まえ具体的にご記入ください。
- アルバイトの経験・職種・職場での役割他について具体的にご記入ください。
自分が書いた内容を覚えている範囲で。
- 遊びに来たことがあるか
- ある
- 2006年7月、2006年11月、2006年12月 (自分のカレンダーから直近の3件を調べた)
- フェアウェルセレモニー (当時は大晦日イベントを知恵の木ステージでやっていた) におけるゲストコントロールについて直前まで入念に打ち合わせをしているスタッフの準備に対する姿勢
- 志望動機
- 社風の自前主義 (TechNet の事例にピューロランドの情シス (PDF注意) が掲載されており、その文中にあった言葉の一つ。他にもインタビュー中の言葉を引用しつつなんか書いたと思う。)
- やってみたい仕事
- パスポートの半券に RFID を仕込む。
- 個客 (当時はこの単語あったかな?) をトラッキングしマーケティング、電子マネー、導線最適化、アトラクション入場もぎり廃止、迷子の探索を行うことが目的。
- RFID が低価格化・高性能化 (この時期には紙にパッシブ型 RFID を組み込むのは実現していて、値段も一桁円だったはず。) してきており、ピューロランドではデジタル回遊ゲームで RFID の利用ノウハウもあるため、RFID を使った新たなことを行うための機が熟してきている。
- 企画
- (シュガーバニーズの職人たちの得意分野と、ファクトリーのスポンサーの状況とで表を作って、どのバニーズたちの得意分野の体験イベントをやるのが最適かを述べていたと思う。作ったものの持ち帰りやすさや、父親の参加のしやすさなども考慮に入れつつ。父親を重視したかったのは、もともと家族では父親が暇をするものなのだが、それに対する辻社長の対策が女性ダンサーの衣装の露出を増やすことだった。そのような方法ではなくもっと健全な方法を見出したかったためだ。)
- (本当は自分が好きなシナモンの案にしたかったけれども、この当時はシュガーバニーズのほうが圧倒的に元気だったので。)
- 他の会社
- (2007年2月時点では拝承の会社が第一志望だった気がするので、拝承でセキュリティ分野だったかな。あとは MSKK も書いていたと思う。なんでここで検索よけをしているんだろう。)
- 打ち込んだこと
- (何を書いたか忘れた。)
- アルバイト
- (高校でWebサイト構築、学部で組み込みプログラミング、院でティーチングアシスタントと翻訳だった気がする。)
コミュニケーションシートを持参してサービスゲートに集まる。応募者がそろったら面接官である総務の男性社員さんがピューロルームに連れて行く。ピューロルームとはピューロランドの地下にあるほうの会議室で、採用面接ではなぜかピューロルームと呼ばれている。
自分が申し込んだ2007年3月1日10時の枠には合計9人いて、男性は自分だけ。また実際に来たのは8人のみ。リクルートスーツではなく私服で来いとの指定だったが、確か3名がリクルートスーツだった。自分は私服で。今思うと男性ならスーツのほうがいいと思う。本社もピューロランドもデスクワークの男性はほぼスーツ。女性は知らん。
コミュニケーションシートを回収し、応募者は氏名と学校名と学科名とピューロランドへの利用路線のみを順に言っていき、面接者がコミュニケーションシートを席順にそろえる。しかし2007年とはいえ学校名を名乗らせるとは時代の流れに反しているように思う。他の人の学校名は、大学に疎い自分は日本女子大学と日本大学しか名前が分からなかった。まあ自分の通っていた大学はそれら以上に知名度が低いが。学科の割合は、人文2、社会2、芸術2、理工2だったはず。自分は計算工学なので理工。
応募者が挙手をして質問をし、その質問に面接官が回答したのちに、その質問者のコミュニケーションシートについて面接者が質問をするスタイルで面接が進められる。時間は約2時間。
面接官の説明では質問をしてもらうことでミスマッチをなくしたいとのことであった。執筆時点でちょうどバズっていた『第六回採用面接で聞かれた質問が秀逸だった』の記事によると、応募者に質問をさせることで応募者の質が分かるとのこと。ミスマッチ解消だけでなく、その記事で書かれている狙いもあるのだろう。
- 自分: セガサミーがみなとみらい地区にテーマパークを作る計画を立てている。セガサミーに対して何らかの協力をするなどの計画はあるか。
- 面接官: (質問で突然セガサミーが出てくることが他の応募者には理解されていなかったようなので、セガサミーがサンリオの筆頭株主に最近なったことを他の応募者に説明。)
- 面接官: 未定である。ラブ and ベリーのイベントは政策がピューロランドだったので、テーマパークで協力することもあるだろう。
今思うと採用面接でする質問ではないな。株主総会ならいいんだろうけど。
セガサミーはテーマパークの計画から半年後に筆頭株主になったので、何らかの関連があるのかなあと思っていた。だがのちにセガサミーのみなとみらいのテーマパーク計画はなくなったので、関連性があったかは結局謎のままで、質問としての意味もなかったようだ。
- 面接官: RFID とは何かを他の応募者にも分かるように説明して。
- 自分: RFID は電波で識別子を読み取れる装置。光のかわりに電波で読み取るバーコードの考えてもよい。Suica や PASMO でも使われている。ピューロランド内ではエンターテイメントホールの回遊ゲームで既に使われている。
- 面接官: RFID をチケットに組み込みたいとのことだが、組み込むとどのようなことができるようになるのか。
- 自分: 現状の紙ベースのチケットではお客さんがどの順番でシアターを回ったかが把握できていない。お客さんがどのような経路で移動しどう遊んだかの統計を個別に取れるようにすることで、ショースケジュールの最適化や館内のイベント場所の決定を行えるようにする。RFID なら同時読み取りも可能で、通れるところが限られている館内ならば RFID リーダの設置もしやすい。また電子マネーを組み込めば、消費行動との紐づけもできる。館内放送ができないため迷子の子を探すのに苦労しているが、RFID で居場所をつかめるのならばその心配もなくなる。
- 面接官: 他に興味を持っている会社として技術の会社があるが、ピューロランドを希望する理由は何か。
- 自分: 技術を仕事にすることにもいろいろと方法がある。拝承ならば技術を作ること、MSKK ならば技術を伝えること、そしてピューロランドならば技術を適用すること。技術を適用することを仕事にするのであれば、お客さんとの距離が近いピューロランドが良いと思った。
テーマパークにおける RFID はフロリダのディズニーワールドがリストバンド形式で導入したのが2013年なので、2007年では早すぎた感あり。
覚えている範囲で。リストの1レベル目が質問で、2レベル目がそれへの回答。
- 一年目はどのような仕事をするか
- 99%の確率で運営をやってもらう。運営を数年やってもらい、接客を身に付けてもらう。
- 勤務時間は
- 9時15分から18時が定時となっている。最近経費削減のために平日の閉館時間を早くした。バブルだった昔は23時まで営業していた。
- 研修の進め方
- グループで進める研修と OJT の2種類。グループで進める運営研修はバイトの1日とは違い3日行う。海外研修も予定しており今後はアジアを中心に頻度を上げていく。
- 企業理念の根底にあるものは何か
- 辻社長の理念に通ずるものがあるが、利益第一ではなく、皆が仲良くなれるようにすること。そのため、小児病院へキティを派遣していたりする。
- ターゲット層はどこか
- 子供中心と思われているが大人を重視したい。子供はほっといても来てくれる。森のメルヘン、くるみ割り、楽しまナイト、社交ダンス、トップは大人向けに作ってある。TRF などの芸能人も呼んだりしている。
- 多摩市との契約はどのようになっているか
- 看板などでキティを載せることによるロイヤリティはない。館外のグリーティングでは手数料をもらっている。
- サイコロでのボーナスは本当なのか (辻社長の本『これがサンリオの秘密です。』を参照)
- 本当であるが、今では実施していない。ピューロランドでは大入り制度があり、お客さんが沢山来た日には大入り袋が支給される。社長はカリスマで、社内に社長信者も多いが、信じすぎてはいけない。
- シフトはどのように決まるか
- エリアごとにシフトを組む。土日は休みが少なく、夏休み期間などはほぼ休みなしであることは事前に理解しておいてもらいたい。
- キャラクターの総数は
- 総数は500くらいで、現行で商品が出ているのは30で、売れ筋は7くらいである。
- ご当地キティを集めているので、ピューロランドでそろえて売ってほしい
- (知らんがな)
- 面接官の人の夢は
- エンターテイメントを世界に広げたい。ブロードウェイやラスベガスへの進出など。
- ゴールの伝説がなくなったのが残念
- 森のメルヘンのような大人向けのショーをやりたくてゴールの伝説は終了させた。大人向けのショーと回遊ゲームを交互に実施し、今後のエンターテイメントホールの方向を決めていく。客席に傾斜がなく平らのままで椅子だけとなっているのはショー中心となるかがまだ決まっていないからである。
多摩市との契約内容は初めて聞いた。ターゲット層は新経営体制で方針転換したので今とは違う。エンターテイメントホールの二毛作はしばらく続けていたけれども、今後どうなるんだろう。何かの質問に対する回答で、近所に持っている土地を使って施設を広げたいとのことも言っていたが、今のところ実現はしていないようである。
ほとんど忘れた。ただコミュニケーションシート5番の他社について質問することが多かった気がする。接客業をしたい人に対して、フライトアテンダントも希望しているがピューロランドでの接客を希望するのはなぜか、とか、OLCを希望する人に対して、OLCとの比較をさせたり、とか。
面接の最後に応募者が最後の一言をそれぞれ言っていく。
自分の一言はなんだったかは正確には覚えていない。他の人の質疑で、人材育成の方針として数年は現場で働いてもらうこととなっているとあった。その点について自分は、現場を知っておくことは重要ではあろうが、エンジニアとして数年のブランクは致命的なものとなるので、人材育成方針がそうなっているのならば選考を進めたくない、と遠回りに述べたはず。
他の人の最後の一言はなんだったか忘れた。
全員の一言が終わったら面接官から二次面接についての案内。二次面接に進める場合はこちらから電話を1週間後くらいにかける。二次面接では1時間半の面接と1時間半の筆記テストを行う。人数は4人ずつくらい。
2014年度の新卒採用情報から読み取れる内容で、当時と現在とでの違いをまとめておく。
基本的にパークでの実務は「最長1年間」としている
現場での実務が、最短でも数年から、最長1年となっている。
2つのパーク
当時はピューロランドとハーモニーランドは別会社だったが、今ではともにサンリオエンターテイメントと一つの会社になっている。
現在ではマレーシアや中国など海外へも広がりを見せている
海外テーマパークへのライセンスを大々的には始めたのはいつからだたっか忘れたけれども、当時はまださほどやってなかったはず。
実はサンリオピューロランド(当時)だけでなくサンリオ本社にも応募していた。一般職とデザイナ職の2種類のうち片方のみの選択で一般職に応募した。本社にはあまり行きたい意志がなかったので記念応募となってしまっており申し訳ない。ただ大学の後輩たちの中にはピューロランドに比べれば本社に応募する人も多少はいるかもしれないということで、面接後にメモを書いておいて大学の就職担当にも渡してあった。そのため記憶をたどって文字にしたピューロランドとは異なり、当時書いた LaTeX のメモを Markdown に手で変換して加筆修正したので、記憶ミスは少ないはず。
ウェブサイトで一次面接の予約をする。埋まるのが早いので要注意。PDF のコミュニケーションシートをウェブサイトからダウンロードして記入する。名前はコミュニケーションシートであるが、いわゆるエントリーシートである。
Internet Archive で2002年のコミュニケーションシートを見つけたが、2008年のとほぼ同じ内容であった。以降もそれほど変わらないのではなかろうか。
- 志望動機・サンリオでやってみたいこと
- 仕事を通じて実現したい「夢」
- 学生生活を通して力を注いだこと・心に残っていること
- あなたの「売り」だと思う点
- 会社選びで重視していること
- 企業研究のために訪れたサンリオの直営店舗やテーマパーク (訪問した中から1つ選び良い点・改善点を記述)
自分が書いたコミュニケーションシートの内容は残っていないので記憶にあるだけで。
確か1番の「志望動機・サンリオでやってみたいこと」には SMC (Sanrio Members Card) による購買履歴分析を書いていたはず。サンリオグッズは同じ種類の商品であっても複数のキャラクターで出していることもあり商品の属性もつけやすい。SMC に紐づいている属性と合わせれば何かが見えてくるのではないかという期待があった。個人的にこのころはオペレーションズリサーチに興味を持っていた時期でもあった。
だが2011年9月に個人情報と紐づけられた SMC が廃止になり、2012年9月に個人情報を含まない SFC (Sanrio Friendship Club) となったので、個人の属性との紐づけはできなくなってしまった。残念。
2番から6番には何を書いたか忘れた。
一次面接にはコミュニケーションシートを持参する。履歴書は不要。場所は本社 (当時は大崎ニューシティ1号館TOCビルディング) でバーゲンをやったりしている会議室フロア。待合室にはいちご新聞が置かれていていて読めるようになっていた。置かれているものを読むということは、いちご新聞を普段読んでいないことを意味することにもなりうるので、罠の可能性もある。なのでいちご新聞には手を付けなかった。私服という指定があり、ほとんどの人が私服だった。2007年5月9日11時40分の回では22人の応募者がおり、男性は自分1人だけ。
名目的には一次面接ではなく会社訪問となっているが、説明会なぞ一切なしで一次面接となる。待合室での座席の並び順で縦方向で3-4人の6グループに割り振られる。友人同士が同じグループに割り振られないようにするために縦方向にグループ分けしているのだろう。グループ名は左側からキティ、モカ、メロディ、クロミ、シナモン、てのりくまで、自分は4人のクロミグループとなった。
1グループにつき面接官が1人がつく。自グループは男性の面接官であった。面接官がコミュニケーションシートの内容について質問していく典型的な集団面接で、奇数番目の質問は左から右へ、偶数番目のは右から左へと聞いていく。自分は左から2番目。面接官はマニュアルを読みながら面接を進めていたので、どの面接官にあたろうがほとんど同じ内容になるだろう。
- 大学、氏名、自己PRを述べさせる。左から右。
- コミュニケーションシートの1について口頭で説明させる。追加質問はない。今度は右から左。以下略。
- コミュニケーションシートの3について口頭で説明させる。
- どうやらこの3番が重要らしく、面接官から追加質問が必ず3つ出る。
- たとえば、フランス旅行について語った人の場合では、外国語はできるかとか、現地でサンリオグッズを見かけたか、日本と海外での商品構成の違い、を聞いていた。
- 研究について語った自分の場合は、外部の人と共同で研究をしているか、1日に研究に費やす時間はいかほどであるか、休日はどのように過ごしているか、を聞かれた。
- コミュニケーションシートの6について口頭で説明させる。
- 店舗訪問での改善点のみについて口頭で説明する。それについて面接官から追加で1つずつ質問が出る。たいていの場合は他の店舗との比較に関する質問。
- 店舗訪問の欄は6つあるが、自グループのほかの3人は1から3しか埋めてなかった。欄があるのだからすべて埋めましょう。
- 最近のサンリオ関連のニュースについて何か挙げろ。
- 自分は日経500平均への採用 (2007年3月23日) とセガサミーとの事業提携具体化 (2006年12月25日) について。日経500の次は日経225ですね、とお世辞も言っておいた。
- 他の3人は特に出せず。
- 最近のサンリオ以外のニュースについて何か挙げろ。
- 自分はOLCが屋内娯楽施設を地方都市に展開する計画 (このソースは2007年5月9日なので一次面接の当日だが別ソースでは1日前に出ていた) について。屋内型なのでピューロランドと被る部分が多く注意が必要と述べた。
- 他の3人は、慈恵病院の赤ちゃんポスト (2007年4月5日) と、エキスポランドのジェットコースター事故 (2007年5月5日) と、あともう一つは忘れた。
- 最後に短く自己PR。
面接の時間は30分程度。通過者のみに電話で連絡となる。
アドバイスは以下。
- マニュアルに沿って進められる面接なので対策をすればたやすい。面接官は面接慣れしていない。
- ニュースについて2つも質問があるので、ニュースは見ておけ。
- 社員に株好きの人が多いらしいので株ネタを入れるといいらしいという噂を2009年ごろに聞いた。一時期本社の本業は財テクでしたし。
- 訪問店舗にピューロランドを含めると高得点であるという噂を2013年ごろに聞いた。辻社長が大のピューロランド好きだからだろう。
形式自由の履歴書を持っていく。履歴書ではコミュニケーションシートよりも書く欄が広いので、コミュニケーションシートに書いた志望動機などをより具体的にしたものにした。
二次面接の参加者は自分を含め5人おり全員男性だった。私服の指定があり全員が私服であった。場所は同じく会議室フロア。
面接官は男女1人ずつだが女性の方は一言もしゃべらない。面接の時間は50分くらい。
- 就職活動で忙しい時に息を抜ける場所や時間は何か。挙手した順に答えていく。
- 研究室のメンバーでサッカーをやるとか答えた気がする。
- ギフトゲートのアルバイト店員になって3ヵ月経ったと仮定する。以下の3問から1問出して応募者が挙手して答えていき全員答えたら次の問いが出される。ここでの回答はコミュニケーションシートの下部にメモが取られていた。自分はなんと答えたか忘れた。
- 常連の4歳の女の子のお客さんから「○○なお兄ちゃん」と呼ばれるているとする。○○には何が入るか。
- 厭味をよく言う60歳のおばあさんのお客さんからはどんな店員であると思われているか。
- 凄腕の35歳の店長からどんな部下であると思われているか。
- 履歴書とコミュニケーションシートを見ながら個別に質疑応答。順番は面接官が勝手に選ぶ。
- 一人当たり7-8分くらい。
- 趣味と特技からは必ず質問が出るようだ。他社の選考状況を聞かれる確率も結構高い。志望理由についてはなぜか聞かれることがなかった。
- もともと記念応募であり、倍率が高いから一次面接で落とされるものと思っていたのに二次に進んでしまって、選考がこれ以上進むとご迷惑だろうなと思ったので、ここで他社の選考状況を正直に答えた。
- 面接官からの質問に対して応募者が回答に窮すると別の人に質問してくることがあるので気を抜かないように。
- ピューロランドで大人の男性も楽しんでもらうためにはどうすればいいか、という質問に窮した人がおり、それと同じ質問を自分に当てられた。
- 女性ダンサーの衣装で露出を増やすことで父親も満足させようとしていると社長の本には書かれていたが、もっと健全な方法で解決したいと思っている。今ならシュガーバニーズが人気であるが、プリモガーデンでのイベントの内容をウサギたちの特技の中でも父親が参加しやすいものを選ぶことで、父親も子供と一緒に参加してキャラクターに興味を持ってもらえないだろうか。シュガーバニーズの例ならばフローリストではなくガラス職人。ガラス工芸はやや大げさだが、日曜大工的な父親も参加しやすい内容のイベントを用意するべきだ。などと答えた気がする。ピューロランドのコミュニケーションシートに書いた企画の一部をここで流用していたことは秘密。
- 入社して3年経ったと仮定する。社長の辻信太朗からはどのような社員であると思われているだろうか。これもコミュニケーションシートの下部にメモが取られる。これもなんと答えたか忘れた。
他人からどう思われるのかを聞く質問が4つもあり、なぜかそれについてのみメモが取られる。どうやら人柄重視の面接のようだ。
女性の面接官が次のグループを呼びに行くために部屋から出て行ったあとに、男性の面接官が時間つぶしに一方的にしゃべりだした。
- 一次面接の1200人を120人にまで減らして二次面接を実施している。一次の面接官は新人研修を担当していた社員が行い、二次の面接官は人事が行っている。
- 二次面接は男女別々で1日に7回で合計35回。そのうち男の会は3回。自分が男なので、男相手のほうがやりやすくていい。
- デザイナで3人採り、一般職では12人採りたい。二次面接では30人程度に絞る。
- 二次までは会社の外から見た視点で、三次以降は中から見た視点で語ってくれるとよい。
- 辻信太郎の考えるこれからのビジネスは「ギャンブルとセックス」である。 (正しくは「ギャンブルとセックスとエンターテイメント」)
- 選考が進んだ場合、適性検査ではマークシートで英国数社理の5教科をやってもらう。基本的にこれで落とすことはない。三次面接では役員による集団面接となる。四次面接では役員による集団面接で、この時にピューロランドの感想文も提出してもらう。
- 面接内容やここでしゃべったことがすぐに「みんなの就職活動日記」に書かれて情報が漏れるから困る。
採用期間中にその年の内容が漏れると応募者間での不公平になるけれども、7年も前のことだしブログで全体公開で書いちゃってもいいよね。
2007年10月か11月にピューロランドの営業部でWebサイト制作のアルバイトを募集するようになったので、2007年11月に応募した。メモがないので記憶を頼りに。
履歴書を持ってサービスゲートに集まる。自分を含めてアルバイト希望者が6人ほどいたが、他の5人は地下にあるほうの会議室へ連れて行かれ、自分だけは社員食堂へ。また服装がスーツだったのは自分だけだった。
面接官は営業部の課長さんであり、この人とのマンツーマンでの面接であった。この課長さんはピューロランドのWebサイトを組織として作るようになる前にこっそりと作っていた人でもある。大多数の他の職種では会議室でどのような形式で面接が行われるのかは不明だが、おそらくグループ面接だろう。なので、ここで書いてある面接形式はピューロフレンズを希望する多くの人とは面接の形式が異なることだろう。
- 面接官: ピューロランドには来たことはあるか。
- 自分: 2005年くらいから来ている。1-2か月に1回くらいのペース。
- 面接官: どこが一番好きか。
- 自分: シナモンがいること。シナモンがいなかったらピューロランドに来ることもなかった。
- 面接官: ダンサーファンかと思った。どこの派閥か。
- 自分: 派閥が何のことであるかわからない。
ダンサーファンと違ってキャラクターファンはあまり派閥はないような気がする。
- 面接官: Photoshop, Illustrator, Dreamweaver を使えるか。
- 自分: Adobe 信者なので Photoshop と Illustrator は余裕。HTML は1998年ごろからテキストエディタで書いてきており Dreamweaver などのオーサリングツールは使ったことがない。
- 面接官: プログラムも書けるか。
- 自分: C# が得意である。
2013年10月に Adobe から個人情報流出があった時からスパムメールがやたらと来るようになったので、今では信者度は下がっている。
- 面接官: 修士2年とのことだが、来年度以降の進路は決まっているか。
- 自分: 就職が決まっている。そのためこのアルバイトに採用となったとしても2008年3月までしか続けられない。
当時の公式サイトは2012年6月29日に移行した WordPress のひとつ前のWebサイトで2007年4月末あたりから運用されていた IIS 上の静的なサイトであった。面接を受けたのは2007年11月なので、リニューアルから約半年経っていた。
- 面接官: 今の公式サイトにつくりについてどう思うか。
- 自分: リニューアルによって上部のグローバルナビゲーションが見やすくなり、迷いにくくなった。グローバルナビゲーションの次には左部のメニューがあるので、たいていのページには高々2クリックでたどり着けるようになっており不自由は感じなくなった。ただアトラクションとライブショーを分けられている点については一般のお客さんには分かりにくいと思う。視覚障害者のためのアクセシビリティも低い。JavaScript が有効でないとまともに閲覧できなくて、世の中よりも先を行っている感があるが、これは時間が解決することだろう。
公式ブログがココログに移ったのが2013年9月28日で、その前の CEDAR に移ったのが2010年9月だったかな。なのでこの時点ではその前の NTT DATA によるブログシステムだった初代のもの。初代ブログは2007年11月9日から始まったので、面接と同じ月であった。
- 面接官: 公式ブログについてどう思うか。
- 自分: 親しみやすさを前面に出すようにしているのだろうが、一応公式ブログなので、あまりはじけすぎないほうがいいのではないか。セクシャル原島は名前からしてあんまりすぎる。
- 面接官: やはりそう見えるか。実は別の部署の管轄なので、そのことを伝えておく。
- 自分: 道理で公式サイトと公式ブログ間でまともにリンクが張られていなかったのか。
だが今思えば、Twitter の NHK 広報が成功事例だとすると、あのゆるさは時代の先を行っていただけなのかもしれない。
ブログの編集長がブログにこめている想いは『ブログ7年目に突入です』などで読める。編集長が当初からこんなに深く考えていたことは、一緒に仕事をさせてもらったりして順番分かるようにはなってきたけれども、あいにく面接時では微塵も知らなかった。
- 面接官: 第一志望はホームページ制作だが、第二以降の志望職種はあるか。
- 自分: ない。他の職種ならば、自分よりも他の人のほうが断然うまくこなすことができることだろう。自分はアルバイトとして働ける期間は限られており、即戦力とはならない職種で働くことはお互いのためにならないと思っている。
- 面接官: いちおう規則で聞いておかないといけない。
- 自分: ならばショー運営と音響で。参考までに聞きたいが、今までは労働集約的な職種でのみアルバイトを募集していたのに、Web サイト制作のような職種を募集しだしたのはなぜか。
- 面接官: 現場だけではなく他の領域でもアルバイトに役立ってもらえるように広めていこうとしている最中のためである。
- 自分: Web サイト制作の募集をしだしたのは最近のことだが、自分以外に応募者はいたか。
- 面接官: 2人ほどいたが制作経験がなく不採用にした。
採用の結果は電話にて通知される。採用の場合に必要となる手続きや研修については面接の時点で紙にて知らされるので、面接で手ごたえがあることがわかっていたら連絡が来る前に指定された銀行の銀行口座を作っておくとよいだろう。自分の場合は三菱東京UFJ銀行の多摩センター支店で口座開設をしている最中に電話がかかってきた。アルバイトの場合、銀行は指定されても支店は指定されていないが、多摩センター支店にしておけば給与振込手数料が安く済むので経費削減に協力できる。