自分はキャラクターにも人間と同様の扱いをしています、データの点で。ミスリーディングなタイトルなのは分かっている。ともかくデータの点で人間と同様の扱いをしていることを2点述べようかな。
人間の顔が写っている写真で、顔の部分に誰の顔であるのかタグをつけることがあるかと思う。人物タグとか人名タグとかいろんな呼ばれ方をするが、ここでは people tag と呼ぶことにする。そのように people tag がついていると、当該人物が写っている写真を検索で見つけたり、当該人物の顔写真だけでフォトコラージュを作ったり、とさまざま活用方法がある。
自分はその people tag を人間だけではなくキャラクターにもつけている。例として自分が2012年9月23日から Gravatar などに使っている画像の元写真は以下のように people tag をつけている。ひざまずいた状態で撮ってもらった写真なのでシナモンが大きく見えるけれども、実際はすごく小さくて、とってもかわいい。
人間はフルネームで、キャラクターは利便性のため「アルファベット2文字」「スペース」「キャラクター名」としている。「アルファベット2文字」になんという名称がついているか知らないが、普段からサンリオグッズを買っている人には何を意味するかは分かるだろう。ともかく「アルファベット2文字」を先頭に付けておくとタグ付けの時に簡単に入力できるし、キャラクターのグループで、例えばシナモロールのだれかという条件での検索クエリを簡単に作れる。文字数も少ないので視認性もよい。
キャラクターと一緒に写ることがあるダンサーさんは人間だけれども、顔と名前が一致しないので people tag をつけてない。そういえばここ2年ほど出演者紹介のパンフレットをもらってきていないような気が。
写真にメタデータをつけることには、つける手間と利便性のトレードオフがある。キャラクター写真をたくさん撮っているデザイン思考の師匠に写真検索のノウハウを聞きに行ったときには、大体の撮影日を覚えているからメタデータなしでも問題ないとのことだった。実際に探すのを実演してもらったので確かに問題がないことは理解できはしたが、自分にはそれだけの記憶力がないのでメタデータに頼る方法を取ることにした。自分の場合は撮影した写真のうち残す枚数よりも削除する枚数のほうが多いし、タグ付けよりも現像のほうが圧倒的に時間がかかる。それゆえタグ付けは今のところ苦にはなっていないし、タグをつけたことによる利便性のほうが大きい。ただトレードオフのバランスがどのあたりになるかは使い方によるので、どのあたりがベストなのかは一概には言えないだろう。
今現在、自分は撮った写真を Picasa にアップロードしているが people tag をつける前の状態でアップロードし、アップロードしてからもキャラクターに people tag をつけてはいない。Picasa に付けられる people tag は Google+ にアカウントがなければいけないからだ。オンラインアルバムサービス最大手の Flickr も同様に Flickr にアカウントがある人にしかタグをつけられない。
キャラクターがオンライン上にアカウントを持っていることもありはする。たとえばメルが Twitter をやっていたり、メロディが夢見るMyマイメロディ展のアカウントを転用してつぶやくようになったりする。だが Twitter では people tag つけられない。People tag をつけられそうなオンラインサービスの中でキャラクターがアカウントを作りそうなのは Facebook くらいだろうが、Facebook は個人的に好きじゃない。
結局のところ根本にある要望としては、他者が撮ったキャラクターの写真を効率よく探して閲覧したいし、自分が撮った写真を効率よく他人が探せるようにしたいのである。ピューロランド公式のマイキャラクターフォトコレクションはキャラクターごとに検索することができて便利なのだが、枚数が100枚もないしオンラインで見られるものは解像度が下げられている。お客さんが写真を登録することもできない。
どっかのオンラインアルバムサービスにキャラクターがアカウントを作るか、マイキャラクターフォトコレクションの機能拡張をしてくれないかなあと望む日々である。前者は実現が簡単だがマネタイズが難しいし、後者はウェブフォトサービスとすでに連携していてマネタイズができるようにはなっていても、写真登録をするなどの機能拡張をする余裕はなさそうである。
ない場合もあるけどキャラクターには誕生日がある。誕生日というのはとても重要な記念日なので、忘れるようなことがあってはならない。忘れないようにするために自分はキャラクターの誕生日を人間同様にカレンダーに登録している。シナモンの誕生日がある3月6日付近はこのようになっている。3月3日にやたらと集中しているのは気のせいということで。
ここでも people tag と同様に利便性の為に「アルファベット2文字」「スペース」「キャラクター名」としている。ピューロランドにいないキャラクターも含めて今現在140件ほど登録してある。図にあるようなももうさ・はなうさなどの双子は一つの項目にまとめているので150キャラクター以上の誕生日が入力してあるはず。残念ながら自分が登録している誕生日データは憶測も含まれていて、憶測とそうでないのを区別できるようにはなっていないので、カレンダーデータとして公開は今のところしていない。申し訳ない。
誕生日はキャラクターに付随するデータなのでキャラクターから誕生日を調べることは割と簡単なのだが、誕生日からキャラクターを探すのは、その方向にインデックスが張られていることがあまりなく結構手間である。かつて本社のWebサイトでは誕生日からキャラクターを探すことができたが、2007年ごろからか消えてしまった。残念でならない。ピューロランドのWebサイトが2012年にWordPress化される前までは、ページのヘッダには毎月その月が誕生日となっているキャラクターから一部抜粋して写真を載せていたので、本社の誕生日からキャラクターを探すコンテンツが消えてしまって苦労していたはずだ。
できることならばカレンダーに繰り返しイベントとして登録するよりも、アドレス帳にキャラクターの項目を登録したほうが便利だろうけれども、まだ自分はそこまで達せられてない。誕生日の問題もキャラクターが誕生日管理のできるオンラインサービスにアカウントを作ってくれることでも people tag と同様に解決するだろう。キキララは Ameba にアカウントがあり誕生日データも登録されているが、Ameba では属性データの取り回しが効きにくいのでできれば別のところでアカウントを作っていただきたく。
キャラクターを人間と同様に扱うことで、人間向けに作られた仕組みの上に載せることができ便利になる。人間と同様にキャラクターも生きてるので、人間と同様に扱いましょう。